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ゆめ か うつつ か
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六本木だとか広尾とかその辺りは大使館が近いので、コンビニにフランスやらイタリアやらの水が売っている。フランスだろうがイタリアだろうが水は水だぜ、砂漠で迷った人間は、ドブの水にも金を積む。日本みたいに温泉も台風も湧き水も豊富な場所で水に金を出すのは正気の沙汰ではないと思っていた。酒ならいくらでも歓迎だけど、水なんかわざわざ 輸入するなんてバカじゃねえの? そんなの飲んでも痩せたりはしないし ましてやフランス人やイタリア人になることなど できない。

って、原発が爆発するまでは、思っていた。

いやー怖いね、まさかほんとに水を買わねばならぬ時代が来るとは。「水と安全はタダって思っているのが日本人」、なんてもう昔話なんだなあ。安全も金で買う時代が来てるもんね確かに。

ところでわたしがしたいのはそんな無粋な話ではない。

宇治の小学校では蛇口をひねるとほうじ茶が出てくるが、
古代中国では茶は酒に並んで珍重された飲み物だった、という。釈迦の生誕時に降ったという甘露の雨を甘茶になぞらえるとおり、茶は聖なる飲み物だ。とすれば宇治は現世における数少ない聖地なのかもしれない。乳と蜜の流れる土地ならぬ、ほうじ茶の流れる土地、というわけだ。こんなファンタジーをものした宇治市はかなりステキだとわたしは思っている。

小・中学のころ、「せんせーおなか減ったー」といったら「水でも飲んでなさい」といわれ、素直にごくごく水道水を飲んでいた時代があった。カルキのにおいがしてひじょーに不味かった、が少なくともそれには放射能は入ってなかった。水と安全がタダな時代、それもいつかファンタジー、神話伝説の類になってゆくんだろう。









 

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