ゆめ か うつつ か
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
夜中に、何かとても恐ろしい夢を見て目がさめる。やたら喉が渇いていたのでキッチンに水を飲みにゆくと、男がふたり居る。首からおびただしい量の血をぶちまけた死体と、その血にまみれうずくまった裸の男と。
…………喉がカラカラだ、とわたしは思う。水を飲まなければ。グラスを取ろうと右手を上げかけ、わたしはいつの間にか血塗れのナイフを握っていることに気付く。
「……何が始まるというの」
呆然と呟くと、死体でない方の男がふと顔を上げ、言った。
「終わったばかりだよ、お嬢さん。俺の悪夢はね」
――さあ、あんたの悪夢だ――
その言葉に誘われるように、わたしは男を殺すためナイフをふりかぶる。
…………喉がカラカラだ、とわたしは思う。水を飲まなければ。グラスを取ろうと右手を上げかけ、わたしはいつの間にか血塗れのナイフを握っていることに気付く。
「……何が始まるというの」
呆然と呟くと、死体でない方の男がふと顔を上げ、言った。
「終わったばかりだよ、お嬢さん。俺の悪夢はね」
――さあ、あんたの悪夢だ――
その言葉に誘われるように、わたしは男を殺すためナイフをふりかぶる。
PR