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ゆめ か うつつ か
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ところで犬死って犬に失礼だと思う。





うちの犬が今日死んだ。

だいぶ前から衰弱していたし、今年の冬は越せないだろうと皆で話し合ってたのであまりショックは無い。というよりむしろあたしは十年前、この犬がうちに来たての頃・犬を飼うことをかたくなに反対しており、でもそんなのあたしくらいで、だって誰も現実を見ようとしないもんだから……やがて飼いきれなくなるのが目に見えてるのに……そのため犬の名前を呼ばずずっと「いぬ」と呼んでいたくらいで、だからあたしの予測どおりやがて飼い主である姉が仕事で面倒をみきれなくなった際にも「ほおらね」と笑ってたくらいだった、ひでえ。
しかしその頃になってようやく犬がかわいそうな気になってきて散歩やら餌やらの世話をするようになって、実際あたしは飼い主(買い主)である姉よりはずいぶん犬に好かれていたと思う、「いぬ!」と呼ぶと「わん!」と答えて尻尾を振ってくれるくらいには。

野菜好きのえらく意地汚い犬で、畑を散歩するとひとさまのトマトを勝手に食べようとしたし柿の木が大好きだった、綱が外れても勝手に散歩にもゆかず、散歩の時間までのん気にうちの庭で寝ていた、晩年は胎児のようにまるくなってひなたぼっこばかりしてて「とぐろをまいてる」とあたしは笑った、冬に車で山小屋に連れて行ったときは一足ごとに雪に埋まってそれでも走るのをやめなかった、炬燵の上の栗饅頭をセロハンごと食べられたし車の中でトイレに行きたくなるとちゃんと鳴いて報せた、途方もなくバカでお手のひとつも満足にできなかったけどそういうところはしっかりしていた。

小さいとき夜鳴きが留らなくて一晩中だっこしてやったことがある、その時のことを覚えてるのかあたしの足の間が大好きでよくひざに乗りたがってた、あたしは二年ほど前から犬アレルギーになってしまって触ることすらできないのに、撫でてもらいたがって仰向けに寝転がっていつまでも、あたしを見ていた、てんかん気質で何度か発作を起こしてるらしいけどあたしと一緒のときは一度も発作を起こさなかった。

家族みんな出かけてるとき一緒にワインを飲んだこともある、いぬとあたしは一生理解しあえなかったけどあたしはいぬの事はそれなりに好きだったしいぬのほうも多分あたしのことを嫌っては無かった気がする。

Gが来るとすごい吼えてて、だからあたしはGがインターホン押す前に来訪がわかったくらいだったなあ。





帰宅したら母と弟がぼそぼそ話し合ってて、たった今ダンボール箱に納めて来たというので外に出てみた、箱を空けたら眼がうつろに見開かれていたので閉じようと思って触ったら目を細めた、撫でて名前を呼ぶと少しだけ息を吐き出してぐるぐる喉を鳴らした、それっきりだらりと体の力を抜いて動かなくなった。

朝、餌を食べないと言うので小屋を覗いたらぷるぷると震えてうずくまっていた、それから三十分おきに見ていた母や仕事を早退してきた父はさっき息を引き取ったばかりなのに、と驚いていた。
「お前の帰りを待ってたんだねえ」とまで言われた。

下手な物語じゃあるまいし、と思ったが、でも、いぬはあたしの帰りを待ってたんだとあたしも思う。


犬は人間が大好きで大好きで大好きで大好きでしょうがない、っていつも思ってるんだなあってあたしはいぬを見てて思った。歴史上、犬ってのは色々、南極やら宇宙やらいろんなところに置き去りにされたり危険なことをやらされてるけど、でも、やっぱり犬は人間のことが大好きで大好きで大好きで大好きのままで、そんなふうにひとを好きで、ひとをゆるして生きたり死んだりできたらいいなあと思う。




なあ、つながれたまま、おまえ、たいへんだったよな。
またどこかで会ったら撫でてやらんこともないと言っておくよ。



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親父が文字通り山のように穫ってきた…こんなに誰が食べるんだ??



きのこ汁にしたら、肉厚な歯応えと淡白な味わいがウマかった。シイタケの仲間らしい。
今年は当たり年で、すごいのになると大木いっぱいにきのこがびっしり自生してたとか。それはそれで気持ち悪いような気もするが、きのこの楽しみは穫ることにあるのできっと楽しかったに違いない。




頑張ってものすごく早く家を出たにも関わらず、ものすごく早かったぶんだけ車両事故で電車が停止していた。
一日目から遅刻寸前ってどうよ。。

仕事はそれなりに責任のあるものだがとりあえず忙しさにきゅうきゅうとなるほどではなく、何よりもいろいろ観れそうなので今からわくわくしている、そして比較的暇な春夏にまとめて一週間以上お休みくれるっていうのがすごく楽しみ……!どこ行こうかな~~



うーんつくづく遠いのが惜しまれる。


あああ落ち着かない。

新しいことがはじまるときは、いっつもそうなんだけど。





この前久しぶりに会った後輩が、「社会人って意外とラクでした」って言っていて、その子はゼミで 世慣れず おどおどとしたものいいが危なっかしい、かわいい子だったのであたしはひそかに心配していたのだが・何のことはない、その子の方があたしよりずっとオトナなのであった。

世界は飛び込んだもの勝ち……っていうことかしら。

だから考えてはならない、選択してはならない、立ち止まってはいけない、ただ 進め。





明け方の月が眩しい。

12日ぶりの東京は、ちょっと肌寒くなっていた。こんなに長いこと家を空ける予定ではなかったので、家に定期連絡を入れる度に「まだそこ!?」みたいな反応された、まあ当たり前だ。前半和歌山で張り切った分、後半の大阪はゆるゆる解けるような生活を送れて大変に良かった。Aさん本当にありがとう。 





家に帰ったら、帰るのが遅すぎるかどで父母がかんかんになっており取り付くしまもなくちょっと泣きそうだった。就職のお祝いや準備を一緒にしたかったらしい。いや そんな 祝っていただくほどのものではないような…準備と言っても何を準備すればよいのか分からないし・服やバッグなんて慣れてきたらそろえればよいもので、あ そうか心構えは準備しなきゃね、でもそんくらいで有形のものはまだ思いつかない。






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