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ゆめ か うつつ か
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内ダ百閒『百鬼園綺譚』 「立腹帖」が秀逸。「他人が立腹している様子ほど面白いものは無い」(うろ覚え)の一言に爆笑。

谷崎Jイチロー『猫と庄三と二人の女』 こんな話だっけこれ。リリー(猫)は、描写だけ読んでるとあんまりかわいいと思えない。

R・bラッドベリ『二人がここにいる不思議』 正直言うとタイトルだけに惹かれて読んだ。

寺山シュウジ『少女詩集』 この人の詩はけっこうすきだ。

吉本隆明『共同幻想論・改訂版』 ばななよりずっと面白いと思うんだけどなー。『遠野物語』読みたくなった…

アリエス『死と中世』(だっけ?) 死と生の断絶は近世・近代に入ってから・か…アーサー王では確かに、みんながみんな自分の死ぬときを知っていたな。必ず、「私はもう死にます」って宣言してから死ぬの。キリスト教世界だから死ぬ前に秘蹟を授からないといけないからだと思ってたけど…

松本清張『天才画の女』・横溝セイシ『夜の豹』 オチ(犯人)が見えても最後まで読ませるってすごい。

続く。

「今一番欲しい物は?」って尋ねられても答えようがなくて戸惑う。物質に興味を持てないわけではないしほしいものはたくさんあるんだけど、けどそこに優劣はあんまり、無い。こだわりもない。全部等しく欲しいし、等しく欲しくない。手に入れられるなら全部手に入れたいと思う。ヨクブカだなー。

 

 

 

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 松本清張は時々読みたくなるんだけど、コレは文句なしに大当たりだった!久々に最後までオチが読めない推理モノと言えよう。古代史とか民俗学の知識盛りだくさんで、そういうの好きな・つまりあたしのよーな・人にはうってつけ!羽衣伝説と浦島伝説を一本化して考えたことは無かった…かつ、フダラク信仰(浄土思想)は及び松尾様(酒の神)まで出てくるとは…それで冒頭、天橋立だったらそりゃ、惹かれるわ。

天橋立好き。また行きたい。

それにしてもレイトショー観たら終電ってありえないよね。

昨日寝てないけど数時間後には長野に向けて出発です。わーい!山小屋もそろそろ冬支度しないとやばいんですよ、トイレ凍結するにはまだ間があるとしても霜はそろそろではなかろーか。もちろん日帰りでーす。徹夜で運転は何度か経験あるからだいじょぶ。明日は晴れ、らしいし。

ねむいなあ。

 

 

 姉から少し早いお誕生日プレゼントをもらった!わーい、かわいー。

ピンクゴールドのチェーンペンダントは持ってないのでうれしい。姉は趣味が現代的・現実的なので何をもらうにしても、使えないものはないっていうか…いつも、素敵なものをくれる。

使えないものでもなんでも、お祝いしてくれるその心が嬉しいんだけどね。

年上のいとこが今度結婚するので、兄弟姉妹と他のいとこでお祝いしなけりゃ、という打ち合わせもあって またお家へ。最近よく行ってるなあ…近いからいいんだけど。ご飯も食べさせてもらったしいいんだけど。ついでに参考文献、使わないの置いてきた。本は持ち運びが辛いなあ・・・

『宮澤賢治殺人事件』 … 先生に勧められて読んだけど 宮澤賢治の物語が昔から薄気味悪いものばっか、と思ってたあたしにはかなり、おもしろく読めた。最初推理ものかと思っちゃったよ…純粋に宮澤賢治を好きな人は読むのを拒んでもしょうがないのかな・確かに・しかし伝説は創られるものだし聖人なんて居ない、宮澤賢治だって人間だ…

あと中上健次のエッセーとか、読んでる。

おうちの中にスイッチョ(馬追虫)が紛れ込んでて、「秋だなあ」と思ってたら、

親父「一週間前からうちに居るぞそいつ」  ちょ…飼ってるのかよ!

親父「いや~まだ居たのか~」 はやく逃がして!はやく!

スイッチョは無事救出され 屋外へ放たれました。今頃はスイッチョスイッチョ、秋の調べを奏でている…と、いいなあ…

 

 

どっちも棄てたほうがいいもの。

かったるいのは分かるんだけどさあー…一生研究やるわけじゃなしたかが一年くらい、キツいこと言われてもめげずに、雑務任されても逃げずに、やろうって思わないのかな最近の若いコは。あたしだってあのゼミでさんざ叩きのめされてきたクチだし何度「死のうかなー」って思ったかわかんないけどさ。

でもたった〈それしきのこと〉・「やってること意味不明」「無駄」「学習もできないのか」・そうやって全面否定されるだけのこと・…そうしてぺしょんってなっちゃうだけのこと…落ち込むだけのこと、死にたくなるだけのこと、ってことは生きてるってことなんだからさ、いくらでも活路はあるよね。たいがいのことは〈それしきのこと〉 …って思わないとこの先生きていけないよ。

すっごい怒ってやろうかなー、とも思ったんだけどあたしのあのゼミにおけるキャラはどっちかというと「和み系」(恐ろしい事実)(だがしかし事実は事実)なのでやめておく。あたし以外の院生や研究者はみんな男だしねー触れれば切れそうなほど鋭いしねーあたしみたいな・漬物石のよーな鈍重さも恐らく必要なのではないかしらとか。

まあとにかくふてくされていたのだが松本清張の『けものみち』とか阿部公房の短編とか『プラネテス』(SF漫画)とか『ホーリーランド』(現代版格闘漫画)読んでいたら浮上してきた。『けものみち』はラストがいいかんじに最悪でしたね。登場人物の誰一人まともな人間がいないとこんなに最悪な気分になるものかと思った。プラネテス!すごいいい!メカメカしさもさることながらストーリーがいい。一話目で泣いた。ホーリーランドはセスタス(古代ローマ系格闘漫画)に似てるなー(主人公が)って思ってたら同じ、ベルセルクのアシスタントさんなのかな?落ち込んだときは漫画だなー。

そういや念願の・バベルの塔が表紙の『百年の孤独』を、古本屋で1800円でゲットした。小町娘のレメディオスが昇天するとこは何度読んでもいい。これ文庫化されないのは厚みのせいだろな…

 

苦しさを見つめること、向き合うこと、最終的に自分を救うのは自分しか居ないこと、逃げ出したらもっと辛いこと、だから進むしかないこと。

解ってるけど難しいね。

これから実家行って国会図書館、は、ムリだ…明日からゼミ合宿だし体力残しておかなきゃなあ…それにつけても夕飯何にしよう…

北條民雄の『命の初夜』を読んだ、あたしの研究対象者(Nさんという。故人。)が書評っていうか随筆?を残してるからっていうただ単に資料としての本、のつもりだったけど真剣に読んでしまった。ライ病にかかって死ぬまで、崩れゆく自分の病に怯えながら死に切れなくてもがく生命の話。

北條民雄もライ病で、22で発病してから小説書き始めて24で死んだ。らしい。

あたしが感慨深かったのは、北條民雄に感動したNさんと同じ感動を、およそ70年後の今、あたしも感じてるって事だ。文学の力っていうのはそういうことだ。

 

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