ゆめ か うつつ か
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展示内容は、西洋絵画のボリュームがおおいけど、日本美術も武具から浮世絵まで幅広くカバーされていてなかなか見ごたえがあった。エルンストの「青の旭日」だったかな、色がすごいすき!!
絵画の歴史と題してカメラとのかかわりを追った特設展示の年表が丁寧。ダ・ビンチの直筆メモとか、わー本で読んだとおりだ鏡文字で書いてるゥ!って思って感激。。西洋絵画はカメラと出会ったことによりその芸術的意義をより深めることになったわけだけど(例えば写実性など、技術という点でカメラに勝る絵描きはいない)、カメラを敵視する者、うまく使って自分の芸の肥やしにするもの・・・・・・画家の苦心が伺える。
カメラ・ルシーダ(明るい部屋)って、バルトの書物のタイトルだったといまさらながら思い出した。
西洋のあと日本美術をまわったのだけど、なんていうか、美術・芸術のあり方が根底から西洋とは違うんだなあというのが見えて面白かった。まず日本美術には生活用品とか実用品が多い、ってことは、西洋の肖像画や彫像に見られるような「永遠」への意識、「残す」発想とは逆で、美しくてもそれは消費される消耗品だということ。浮世絵とか版画もそうだよね、人気の役者絵は飛ぶように売れるが、そのうちすぐ次の人気役者がでてくる。「似せる」ことではなく、絵全体の趣向、工夫がよろこばれる。漫画やアニメもそうだけど、二次元ものの流行、あれは残すものではなくて流れていくもの、常に刷新されゆくものという意識が見える。常に流れたゆとうもののなかで変わらぬもの、それこそは技術であることを考えると、日本人は芸術よりもカメラの発展のほうを喜ぶのかもしれない。などと勝手に考えた。
*番外
かつてここでおこなったらしい大三国志展の絵葉書がずらりと並んでいたのはよいが なんというかその みな美しすぎて・・・・・・・・・・・・・ていうか「貂蝉イケメン」はおかしくないですか?「イケメン」は「イケてるお面」ではなく「イケてるメンズ」の略だと思ってたんだけど・・・・・・・・・・。。
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