母を連れ、夜半に伊豆へと車を飛ばしていると、真鶴のあたりから轟くような海鳴りが響き、高波の飛沫でフロントガラスがみるみる真っ白になっていった。
鈍足台風の影響で海が荒れ、海水浴の出足も不調らしい。ただでさえ伊豆周辺の海レジャーは放射線騒ぎの打撃を受けているのに、踏んだり蹴ったりだな、と灰色に泡立つ海を眺めた。
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それでも寿司屋は変わらず繁盛しているのをみると、舌の楽しみは諦められない輩が多いらしい。
人間、食い気を慎むようになったらおしまいだなあと思った。

海鮮茶碗蒸し。海辺の回転寿司ってたまにものすごいうまいとこあるよね。
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