小噺二話

通りすがりのサラリーマンが、「サーサーうるせえんだよマジで」と憤っていたので、サーサー？そんな鳴き声の動物居たっけ？と考えていたら、卓球選手の愛ちゃんのことだった。

納得はしたが、それ以上にいろいろな疑問を抱えこんだ。


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香水にはフローラルやシトラスなど魅惑的で官能的な香りはいっぱいあるけれど、いまいちリアリティがないと思う。自然界で芳香を放つのは花や昆虫、ある種の獣の類いで、これが人間だったら特異体質、奇跡などと言われてしまうところだ。

もっとリアリティのある香水があってもいいんじゃなかろうか、

「たとえば、休日にビール片手に野球観戦しているお父さんの香りとか」

と、言ったら「罰ゲームくらいしか需要ない」と断じられた。

m「真夏に満員電車で帰宅してきて汗だくなお父さんの香り」

あ！そっか、それは既に香りではなく臭いか！！