ゆめ か うつつ か
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ツァラツストラかく語りき。
山手線にはねられた、という出だしの、あれは志賀直哉の『城の崎にて』という小説だった。高校の頃、国語の自習時間にわたしの真後ろの二人が音読をはじめ、件の冒頭を読むやいなや
「もう死んでるじゃん」
「一行目で終わりじゃん」
と まじめに議論していた、わたしはその会話を聞きながらふきだすのを堪えて苦労していたのを覚えている。
昔のことで車両も少なかっただろうし、今のように凶悪な速度で都心を駆けていたわけでもあるまい。ましてや中央線などという凶器さながらの電車が毎週のように人を轢き殺している現代では、まあおよそ現実感のない出だしではある。
ところで一日平均 92 らしい。何がって自殺する人の人数が。
戦後すぐの日本でも自殺が流行ったというけれどね、あれは一種の流行だし現代においても自殺とはファッションの一種であろうというのがわたしの意見。自殺するくらいイージーな決断は無いし人生ってもっと複雑、泥を被ろうがなんだろが生きること、生き抜くこと。命あるかぎりはね。
山手線にはねられた、という出だしの、あれは志賀直哉の『城の崎にて』という小説だった。高校の頃、国語の自習時間にわたしの真後ろの二人が音読をはじめ、件の冒頭を読むやいなや
「もう死んでるじゃん」
「一行目で終わりじゃん」
と まじめに議論していた、わたしはその会話を聞きながらふきだすのを堪えて苦労していたのを覚えている。
昔のことで車両も少なかっただろうし、今のように凶悪な速度で都心を駆けていたわけでもあるまい。ましてや中央線などという凶器さながらの電車が毎週のように人を轢き殺している現代では、まあおよそ現実感のない出だしではある。
ところで一日平均 92 らしい。何がって自殺する人の人数が。
戦後すぐの日本でも自殺が流行ったというけれどね、あれは一種の流行だし現代においても自殺とはファッションの一種であろうというのがわたしの意見。自殺するくらいイージーな決断は無いし人生ってもっと複雑、泥を被ろうがなんだろが生きること、生き抜くこと。命あるかぎりはね。
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