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ゆめ か うつつ か
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母と語らっていてしばしば忍耐を要求されるとき、それは彼女が「わたしがそうしてきたのだからお前もそうすべき」という観念にもとづいて話しているときだと最近気付いた。

まあ総じて結婚出産そのほかもろもろの生き方に関する考えについて語っているときなんだけど。自分が通ってきた道だから間違いないと自信を持って薦めてくれているのはよくわかるし、ありがたい親心なのだろうとわたしもあえて逆らわないことにしているが、先日、そんな母がぽつりと「今の時代だったらお母さんも結婚しなかったかもね」といっていたので、なんだか考えさせられた。

わたしは彼女が自分の通ってきた道そのものに疑問を抱いていなかったからこそ、わたしにも同じ道を勧めるのかと思っていたが、どうやら疑問を持たないこともなかったらしい。

「わたしたちの世代はみなそうしてきたんだから、お前もそうしなければおかしい」という不公平感、否、違和感と言い換えてもいい。シンデレラも白雪姫も「そして幸せに暮らしました」のクライマックスは綺麗な結婚式だが、その「幸せ」のなかにはDVも浮気も不倫も不妊治療も姑や隣人の問題も孤育ても老人介護も含まれていて、「だからお前もそうして幸せ(=不幸せ)にならなければいけないのだよ」という、これはもう呪いに近い。嫁姑の問題は有名だよね、わたしもいじめられたのだから、いじめてもいいはずだってやつ。

年上のとくに女性と話しているとき、こういう屈折した思いを感じることがままある。それは男性のよく考えない、それだけに薄っぺらでストレートなセクハラ発言よりも根が深く、そのぶん深刻に思える。





 姪っ子一号と二号。二号のマイブームは「つかまり立ち」。


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