[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「転勤族っているじゃない、全国あちこち引っ越して回る。あれ、ああいうのわたしは経験無いんだよね、引越しだって大人になってから留学したりなんだりでようやく二度ほど、しかも常に本拠地は自宅。生まれてからずーっと自宅。親父が公務員で転勤無かったからね、ずっと地元で生きてきて、なんとなく学校も就職も自宅から通えるところでずっと考えていた。大学時代、地方出身者の友達はみんな当然のように東京以外も視野に入れて就職を考えていて、そういう彼らをオトナだなーって思ってたけど、違くて、ほんとはわたしがコドモすぎたのね。オトナだなーっていうのは、つまり彼らは『世界のどこに行っても自分の居場所をそこに作り上げるぞ』っていう覚悟があるってことじゃない? わたしはそういうところ何かどこか甘い、覚悟がない。
渋谷だってハラジュクだって行こうと思えば毎日だっていける、手の届くとこにあるけどでも別に行かなきゃいけないわけじゃないし第一あの街のコードに準じるのめんどくさいから全然足を踏み入れない、この辺に居る昔からの友達にはそういう子が多くて、オシャレにさほど、興味がない・・・・・・だって東京だからって『オシャレ』じゃなきゃいけないわけではないしね、がんばらない、がんばりたくないんだ。地方から来たひとのほうがセンスがよくてオシャレで、自分の無頓着さにときおり恥ずかしくなったりする、それは無論個人の性格にもよるだろうけど、根本のアイデンティティ形成の過程においてそういう地方格差ならぬ中央格差、中央付近に居ることによって欠落してしまう部分があるんだなって思う。
つまりハングリー精神っていうか、がんばって中央に出て、都会人になるぜ! っていう意気込みがわたし含め大都市近郊の人々には薄い、ような気がするのよね」