[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
最近作った料理、アタリだったもの
・豚肉のほうれんそうチーズ巻き
・冬瓜と肉団子のスープ
・茄子とトマトのラタトゥイユもどき
・あんかけチャーハン
・長いもとんぶりサラダ
*
最近読んだ本、アタリハズレ問わず
谷崎潤一郎 『犯罪小説集』
「白昼鬼語」描写の丁寧さにつきる。美女に絞め殺されたい願望。まとめ方も意外性あり。
わたしの好みは「途上」、ある日突然自分の旧悪を暴かれる。デジャビュ。
「柳湯~」はぬるぬるしたものに執着する青年の描き方がきもい。きもいと思わせたもん勝ち。
いずれにせよマゾい。
『卍』 画学校で出会った美しい少女光子と人妻園子の愛。二人の関係に園子の夫が加わり、三人心中を企てるが……
まずひとこと。よみにきい!全編大阪弁だからかな、土地勘も無いし。新潮文庫は註がついてるのがかえってめんどくさくなってる。
真昼、光子を裸にして観音の格好させるところがあやしくて好き。綿貫や園子の夫含め、ぬきさしならない三角関係にもちこむのが光子のやり方で……最後に裏切るけど、光子の魔性を一番よく分かってたのはお手伝いの梅だったんだろね。
ずるずると引き込まれて行く泥沼感はともかく、園子の夫のキャラがいまいちよくわかんないまま、なだれるようにラストだった。でも後味はそんなに悪くないのはやっぱり全編大阪弁だからか?
大下宇陀児 『金色藻』
駆け出しの新聞記者葦田がたまたま傍聴していた裁判の被告人が射殺される。殺された男が盗みに入ったのは人気女優の家で、彼女に手がかりがあるという密告があったものの、密告した男も失踪し……
途中からもろにあやしい人物が最後まで怪しかったすなわち犯人だったガーン!
そういうわけでトリックとかそういうのは特に面白いとこなし。主人公とヒロインの志津子ちゃんのカップルはかわいいけど正直言って読んで「へええ」って思ったのはタイトルの黄金藻の由来、「海水には黄金が溶け込んでいる」という科学的知識のみだった。信じちゃったけどこれ合ってるの??大下さんはもと理系だったらしいからこういうとこはもっともらしいよね。。
あと横溝正史の初期短編集『空蝉処女』も読んだ、戦時中の短編はやっぱりお国のために的なフレーズが出てきてわりと弱った。横溝は戦後なって本格ミステリを目指したって言うけどそんなかんじ、トリックよりも雰囲気的な部分が巧いような。
遠藤周作の『王妃マリー・アントワネット』もようやく読んだ。高校のときに友人に薦められていまだ読んでなかったやつ。うーんどうなんだろう 同じ歴史ものなら戦国もののほうが好きかな……。アントワネットと対照的な少女マルグリットを描くことによって対比してるのはわかった、でも見せ方が……カリオストロやらサドやら話題性たっぷりだから出したいのはわかるけど、いささか出しすぎではあるまいか。あんな強烈な人物に次々出会わないんじゃねえの?そしてまさかのシャルロット・コルデ。。あれは無いわー……
でもそうだな 中学のときに読んだらうっかり信じちゃうかもしれない。
柳田の『桃太郎の誕生』はいずれ欲しい。