ゆめ か うつつ か
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mはもともと食が細かったのだが、近年過敏性腸症候群に加え逆流性胃腸炎を併発してしまい、本当に小鳥ほどの食事量になってしまった。眠ることと同じくらい食べることを愛するわたしにとってはまことに痛ましい限りだが、幸い本人はあまり食に対する執着がないので、けろりとしてヨーグルトなぞすすっている。
不憫がりながらもそんなものかと納得していたが、思わぬところで節制、小食の害が出た。さしたる栄養が摂れないので軽い風邪が治らず、ついには気管支炎になってしまったのだ。
それでもらってきた薬が、粉薬を小型の噴射器に装填し、シャコッとまわすと吸入できる、というちょっと面白い薬で、おそらくわたしは使う機会に恵まれることはそうそうないだろうというものめずらしさも手伝って、不謹慎にもカッコイイ!とか思ってしまった。気管支をわずらうのがそもそもなんかカッコイイ(咳の病=サナトリウムという安直な発想)。アトピーとかわずらってる場合じゃない。いやアトピーもそうとう辛いけど。
*
ところで食べるって大切だなーと改めて思った。とある友人はダイエットで米を食わずにこんにゃくばかり食っていたら生理が止まってしまった。食は生きることの基本、毎日の大切なエネルギー源なので、mにはもっと食に執着を持って欲しい。そんでまるまる太って元気になって欲しい。切に。
不憫がりながらもそんなものかと納得していたが、思わぬところで節制、小食の害が出た。さしたる栄養が摂れないので軽い風邪が治らず、ついには気管支炎になってしまったのだ。
それでもらってきた薬が、粉薬を小型の噴射器に装填し、シャコッとまわすと吸入できる、というちょっと面白い薬で、おそらくわたしは使う機会に恵まれることはそうそうないだろうというものめずらしさも手伝って、不謹慎にもカッコイイ!とか思ってしまった。気管支をわずらうのがそもそもなんかカッコイイ(咳の病=サナトリウムという安直な発想)。アトピーとかわずらってる場合じゃない。いやアトピーもそうとう辛いけど。
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ところで食べるって大切だなーと改めて思った。とある友人はダイエットで米を食わずにこんにゃくばかり食っていたら生理が止まってしまった。食は生きることの基本、毎日の大切なエネルギー源なので、mにはもっと食に執着を持って欲しい。そんでまるまる太って元気になって欲しい。切に。
ときが来ればひとりでに割れ弾けのだろうが、それまで中はどうなってるんだろう、ああ引き裂いて中を見たい、という誘惑に駆られた。
昔、学校のベンチの前に山茶花がたくさん植えられており、友達と駄弁りながらのてすさびに、花が咲く前の固いつぼみを中まで全て、閉じた花弁をこじあけまだ青白い蕊がこぼれるまでばらばらにむしる、という罪なことをやったものだが、不思議と飽きなかった。足もとには瞬く間に若い山茶花の骸が積もったものだ。
自然に出来る閉じた空間(例えばたまご、例えば竹の節など)を「うつぼ」といい、古来より不可思議な力が宿っているといわれているが、それを暴きたいと思うのもまた「うつぼ」の魔力だろうか。開けた途端その力を喪う、儚い魔力だが。
竹取物語の竹、桃太郎の桃、瓜子姫、瓢箪のなかの仙境、なもしらぬとおき島より流れよる椰子の実、胡桃の中の世界、枇杷の見る夢……文学のなかでもうつぼは大人気だね。