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ゆめ か うつつ か
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秋晴れの快晴、古本市を覗いてきた。

  大盛況!

仕事場の近くなのに、近くだからか、 ちゃんと見たことがあまりなかった。スナックの屋台なども出てにぎやかでいいけど、ちょい人が混み過ぎ。。もともとそんなに広くない歩道の一部に古本を並べてるわけで、人と人の間を縫って歩くのが、やっと。わたしは普段から見てるし、いーや、と早々に帰還した。

 戦利品。数々の食にまつわるエッセイをあつめた食いしんぼうのためのエッセイ雑誌、『あまカラ』! これの抄本は持ってたんだけど、本誌をひとめ見てみたくて。表紙がかわゆくてしゃれてて、あるだけぜんぶ買占めそうになった。危なかった。現金そんなに持ってなくてよかったぜ・・・・

あとはー 最近はー

室生犀星の王朝ものとか、中井の短編集、文庫でちまちま、和歌とか俳句も最近好きなので王道の定家に芭蕉、茂吉(茂吉の息子さんなくなったね北杜夫)、海外ならカルヴィーノと、アポリネール・・・・を買ったらもう持っていた痛恨の一撃。











 
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橋姫
流され王
物言ふ魚
隠れ里・・・・・・・・

魅力的すぎる小題につられた。いいなあ民俗学は。







もうあまりにも、今の東京には、「土地の神」が居なくなってしまった。そもそも田んぼも畑も無いからね。川は蓋をかぶせられてひっそりと地下をめぐり、山は削られ、海は埋められ。ときおり三叉路なんかに立ててある旧びた石や像をみるたびに、コンクリートで覆われて息も絶え絶えの神さまたちのことを思う。

明治期、巡礼僧に身をやつしタイを探検した岩本千綱というひとの旅行記を読んでいたら、偽僧侶とは知らぬタイの村人に読経を頼まれ仕方なく大津絵節を日本語で唸った、というくだりがあっておおいに笑う。

もともと念仏すなわちお経とゆうのはインドの言葉、外国語をむりやり日本語(漢語)で読み下したものなので、意味もわからずナムアミダブツだのナムミョーホウレンゲキョーだの、有り難い呪文のように唱えているひとも多かろう。

孔雀明王経とか、名前はいかにもカッコイイけど、内容は蛇に噛まれた坊さんを釈迦が祈って助けたとかいう他愛ない昔話、内容で言えばイソップ物語のほうがまだしも論理的・教訓的な気がする。

そんなことを言えばもちろん聖書だってそういった理性を超えた奇跡譚なんだけどさ。


1853年、ロシアから来た船に乗っていたゴンチャロフ氏が書き残した『日本渡航記』を神保町のワゴンセールで見つけ、好きなペースで読んでいる。

目下、氏は香港のうだるような暑さの中から小笠原諸島を抜け、長崎へとたどり着いたが、日本からの接岸の許可が下りずに、もう三ヶ月も洋上を漂っている。いらいらして、日本人評が次第に辛らつになってきているのがよくわかるところだ。

19世紀のロシア人が日本人を見て思ったこと

・顔が女のようにつるつるしていてキモい
・しゃべり方も女のようなささやき声
・髪型が珍妙すぎる
・動作は優雅で、礼儀正しい
・甘いもの好きで、何でも持って帰る

・・・・

「白い編み棒」でどうやって飯を食べるのだろうと困惑する場面、「サキ(酒)」はまだしも白湯を飲む風習はどうにもいただけないと思うところ、「乞食から貴族に至るまで日本食のアルファでありオメガである魚」という表現など、食べものについてことさらにこまかく記しているところをみると、ゴンチャロフ氏はかなりの食いしん坊らしい。

それにしてもたかだか百五十年ほど前の日本とそこを訪れた外国人の、どちらかというと外国人の気持ちに親近感を感じるというのは、日本人としてはちょっと複雑なのであった。




「彼は彼女の全てに感謝した。彼女によって彼は男となり、市民となり、父親となることができたのだ」とまあ概ねこのような一節をマルケスの著書で読んで、そのことばの群れのあらゆる意味に、深く感銘を受けた。

愛が人をなにものかに変える。または愛が人になにがしかの変化を与える。当たり前のようでなかなか思いあたらないことばだと思う。

何かにはなりたいとずっと思ってはいるが、その前に、人に成りたい。





男の変化は漸次的だが女の変化は実に瞬く間に顕れると思った、がんらい女のほうが環境に適応しやすいらしいし。

←男は長い時間をかけゆっくり成人するが女はあっというま、すなわち月経が来たらもう大人。男向けの玩具はいくつになっても(それこそ40、50になっても)あるが、女向けの玩具はせいぜい十代半ばまで。ずるいなあ。

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