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ゆめ か うつつ か
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姪っ子Aの誕生日、ひと言おめでとうを言うため姉に電話すると、「ちょうどケーキを食べているところなの、ちょっと待ってね」と、Aに代わってくれた。

わたし「もしもしAちゃん? 今何のケーキ食べてるの?」

A「……いまねー、Aちゃんは、アイスたべてるのー」

わたし「アイス? ケーキじゃないの?」

A「……プーさん食べてるのー」

わたし「???」

そこで姉が代わっていわく、彼女は今、「プーさんの形をしたアイスケーキ」を食べているとのこと。Aはある意味、大変的確に答えてくれていたわけだ。恐らく、もう少しゆっくり話すことができていたら、Aが食べているものが一体何なのか、姉の解説がなくともわたしに完璧に伝わったはずだ。

幼児は自分の表現能力を超越したものについて問われても、幾つかの示唆や曲折を経て的確な答えにたどり着くことができる、という言語学実験を、U・エーコがやっていたのを思いだした。

もう少しAの語彙が増えたら、ゆっくりと「質問ごっこ」をしてみようと思っている。



老人の話はこの上ない知的財産だが、子どもの話は貴重な発見の連続だ。思うにオトナがいちばんつまらない話をしている。


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と、ズバリ言ってしまうと不穏当なので、ここは炊事が得手ではない、程度に表現を留めおく。

おそらく料理を始めた当初はそこまで不得手ではなかっただろうと思われる。大食漢の夫と食べ盛りの運動部男子二人を含む四人の子供を満足させるため、次第に味は二の次になり「食べられて栄養が取れれば良い」というスタンスになっていったのかもしれない、と推測もできる。

でもね、とにかく調味のセンスが絶望的なの。すき焼きに思い付きでたらを入れてみたり(白身魚は甘辛醤油ではなくあっさり塩味で食べたい)、クリームパスタにみそクリームスープを合わせたり(こってりしすぎて気持ち悪い)。しかも大量に作るので余りまくり。 頼むから味見くらいしてくれ、と何度も提言しているのに、一向に味見もしてないし。なにこの漫画みたいな失敗料理!

この間は数の子をサラダに仕立てていた。聞いたところは悪くなさそうだが、あの独特なプチプチ食感がしゃっきりレタスにあわないあわない、しかも取り合わせの野菜がことごとく生臭くなるおまけつき。

料理は足し引き、と言うが、1+1をマイナスにする母、恐るべし。。

 何でもかんでも掴みたいお年頃のSちゃん(0)。



Aちゃん(2)は最近巨人の星にハマっているらしく、「おーもーいーこんだーらっ!」っとゴキゲンに歌っていた。
血の汗流せ、などとも言っていたが、意味はまったくわかっていないであろう。

年始、姉夫婦のところに挨拶に行き、すき家のセロリ牛丼をおごってもらった。生まれて初めてすき家に入ったが、牛丼にセロリという組み合わせに、今はやりの健康生活に徹しきれない牛丼チェーンの葛藤をみた。

ジャンクフードはジャンクの道をつっきればいいと思うけどな、わたしは。


姪っこ姉妹の妹(3ヶ月)が熱を出し緊急入院したので、姉のAちゃんが急遽うちに預けられた。

お家やママが恋しくなったら困るなあとお絵かきで気を逸らそうとしたら、七色ボールペンでアン●ンマンを各色3回ずつ、都合21回ほど描かされた。

途中、めんどくさくなったので単なる円を描いて「後ろむきのアンパンマ●だよ~」と言ったがごまかされず、むしろどこまで描いた飽きるだろうかと興味がわいたので、次々と彼女が指定し続ける色を用いノンストップでひたすら白い紙をアンパンの化身で埋めつくしたが、飽きる様子もない。終いにわたしのなかでア●パンマンがゲシュタルト崩壊しはじめたほどだ。

わたし「Aちゃんさあ、いったい、アンパ●マンのどこが好きなのさ」
Aちゃん「全部!」

ものすごい愛の告白だが、相手があんぱんじゃなあ。。






92歳の祖母が腰の骨を圧迫骨折したので、見舞いに行ってきた。

寝たきりになったと聞いたときは衝撃だったが、そう簡単にひとの精神が変わるものではないだろうと楽観的に考えていた。それでもいざ会ってみるとやはりかなり弱っていて、ことの深刻さがよくわかった。アタマがはっきりしている老人にとってはおむつをつけることが屈辱的であるとよく聞くが、祖母の場合も例外ではないようで。しきりに形見分けのことだの棺になにを入れて欲しいだの言うので、話を逸らせて、祖母の子どもの頃の鞠つき歌を歌ってもらったりした。

「庭で遊んでると、やっちゃんがね、いい歌教えてあげるって、東京数え歌を教えてくれてね。いちばんはじめはいちのみや、 に、また 日光 中禅寺、ここで、鞠を足のあいだにくぐらせてね。

ああ、あのころが、いちばん、楽しかったなあ。

善光寺に連れて行ってもらうと、きれいな鞠が売っていてねえ。ゴムの、色つきの、花柄の鞠。欲しくてねえ。昔はねえ、土地はあるけど、お金はなかったんだよ。おとうさんはハイカラなひとで、ムラでいちばんに洋服を着て、誰からきいてきたのか、ホップなんてこしらえてね、まちに行ってお金に換えて。おばあちゃんがちいさなころはね、ちょんまげのひとも、居たんだよ」

帰ると言うと、「また来てねえ」と子どもみたいにこころぼそい顔をした。あの顔は忘れられない。



その日のうちに姪のAちゃん(2歳)に会った。
祖母とAちゃんは90歳差か、と思うと、なんだかしみじみと時の流れの凄絶さを感じた。






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