ゆめ か うつつ か
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弟「俺最近『和して同ぜず』って言葉気に入ってて、座右の銘にしようと思ってるんだけど、君はそういうのあるかい?」
わたし「何が??」
弟「そういう……自分がいいと思った言葉、格言とかことわざみたいな」
わたし「うーん、そういうのは特に無いなぁ。ライフスタイル的な言葉で感銘を受けたのは『高等遊民』だけどね」
弟「何それ」
わたし「明治の頃、大家族制の比較的裕福な家で、特に就職せず働かず結婚せず、たまに子供と遊んだり家の手伝いしたり、そうしてのらくら自分の好きな本を読んだり書いたり旅に出たり、でも家族からは『そういう子だから』って温かい目で見られてゆとりある日々を過ごした人のこと」
弟「ふ~ん そう…………勝った!」
勝ったの!?
弟「いや 俺これからいろんな人と座右の銘勝負しようと思っててさ。まず一勝!」
……『和して同ぜず』も文脈次第ではそんな良い言葉じゃねーぞ。。
って言うか!
座右の銘ってのは競うものではなく自分の心に秘めておくもので、あえて他人にアピールするとしたら、その言葉が自分の深部に届いた理由とかでないかなと思った。
高等遊民いいじゃない。ゆとりある生き方、したいじゃない。。 ←わたしの言い分
*
「海外に出たとき、安易に現地化するのではなく、日本人のアイデンティティをたもちつつ現地にとけこみたい」
←弟の言い分
なるほど。でもやっぱり、取りようによっては融通のきかない言葉だと思う。コンテクストによって左右されるっていうか。『和して同ぜず』、もとは孔子のことばだってね、だからかな、わたし 孔子はあまり好きではない。あまりにも正論すぎるんだもの。だって人間ってもっと醜いしもっと大雑把でいいかげんでしょ?
…・・なるほど、性格が出るね、座右の銘ごっこって。
わたし「何が??」
弟「そういう……自分がいいと思った言葉、格言とかことわざみたいな」
わたし「うーん、そういうのは特に無いなぁ。ライフスタイル的な言葉で感銘を受けたのは『高等遊民』だけどね」
弟「何それ」
わたし「明治の頃、大家族制の比較的裕福な家で、特に就職せず働かず結婚せず、たまに子供と遊んだり家の手伝いしたり、そうしてのらくら自分の好きな本を読んだり書いたり旅に出たり、でも家族からは『そういう子だから』って温かい目で見られてゆとりある日々を過ごした人のこと」
弟「ふ~ん そう…………勝った!」
勝ったの!?
弟「いや 俺これからいろんな人と座右の銘勝負しようと思っててさ。まず一勝!」
……『和して同ぜず』も文脈次第ではそんな良い言葉じゃねーぞ。。
って言うか!
座右の銘ってのは競うものではなく自分の心に秘めておくもので、あえて他人にアピールするとしたら、その言葉が自分の深部に届いた理由とかでないかなと思った。
高等遊民いいじゃない。ゆとりある生き方、したいじゃない。。 ←わたしの言い分
*
「海外に出たとき、安易に現地化するのではなく、日本人のアイデンティティをたもちつつ現地にとけこみたい」
←弟の言い分
なるほど。でもやっぱり、取りようによっては融通のきかない言葉だと思う。コンテクストによって左右されるっていうか。『和して同ぜず』、もとは孔子のことばだってね、だからかな、わたし 孔子はあまり好きではない。あまりにも正論すぎるんだもの。だって人間ってもっと醜いしもっと大雑把でいいかげんでしょ?
…・・なるほど、性格が出るね、座右の銘ごっこって。
弟の名言。
何年日本人やってんだ、と言いたいがしかし 卒塔婆ってなんだ って言われたらわたしもよくわからない。供養のためなんだろうが、詳細かつ明確な存在意義は知らないし。
(でも卒塔婆小町とか、伝説になってたり……ってそれもマイナーか。)
そんな弟はこないだ「分別」のことを「ぶんべつ」と発音していた。
「俺にも ぶんべつ ってものがあるからさあ」
それまでどんなに賢そうに語っていても、そのひとことで一気に分別がなさそうな人に思われそうだから、注意しておいた。
いや、ゴミの仕分け能力も、大切なスキルだけれども。。
何年日本人やってんだ、と言いたいがしかし 卒塔婆ってなんだ って言われたらわたしもよくわからない。供養のためなんだろうが、詳細かつ明確な存在意義は知らないし。
(でも卒塔婆小町とか、伝説になってたり……ってそれもマイナーか。)
そんな弟はこないだ「分別」のことを「ぶんべつ」と発音していた。
「俺にも ぶんべつ ってものがあるからさあ」
それまでどんなに賢そうに語っていても、そのひとことで一気に分別がなさそうな人に思われそうだから、注意しておいた。
いや、ゴミの仕分け能力も、大切なスキルだけれども。。
父がささいなことで母を怒らせたまま一週間経ち、いよいよ明日は二人で旅行、という日になった。
母「何でいつまでも謝らないのよ!こんな気持ちで旅行なんて行きたくない!」
父「何でいつまでもうじうじ怒るんだ!旅行なんか行かねえぞ!」
私「何で子供を巻きこむの!仲良くできないなら旅行なんか行くな!」
そしたら母が私に旅行の同道を求めてきた。楽しみにしていた旅行だし、キャンセルしたらお金がもったいないというのはわかるけど、社会人にする要望ではないでしょお。
母「あんた、あんまり社会人って感じじゃないのよ」
あ そう…………。
そんで一夜明けたら二人ともうきうき旅支度してたので、なんか本気で心配した自分がバカみたいだと思った。
*
後日。旅行から帰った母が、特にわたしにと、ファンシーな木彫り蛙の鉛筆削りを買ってきてくれた。
鉛筆って。。
しかも、頭には方位磁石が埋め込まれているという念の入った「使いどころねぇよ!」っぷり。
あまりワーイ!というテンションになれなかったわたしに母がダメ押し。
「これ方角まで解るのよ!便利よね!」
そこプッシュしちゃうんだ!?
鉛筆を削る機能と方角を知る機能が重ねて必要な事態って何?遭難して遺書を書くとかか?
母「何でいつまでも謝らないのよ!こんな気持ちで旅行なんて行きたくない!」
父「何でいつまでもうじうじ怒るんだ!旅行なんか行かねえぞ!」
私「何で子供を巻きこむの!仲良くできないなら旅行なんか行くな!」
そしたら母が私に旅行の同道を求めてきた。楽しみにしていた旅行だし、キャンセルしたらお金がもったいないというのはわかるけど、社会人にする要望ではないでしょお。
母「あんた、あんまり社会人って感じじゃないのよ」
あ そう…………。
そんで一夜明けたら二人ともうきうき旅支度してたので、なんか本気で心配した自分がバカみたいだと思った。
*
後日。旅行から帰った母が、特にわたしにと、ファンシーな木彫り蛙の鉛筆削りを買ってきてくれた。
鉛筆って。。
しかも、頭には方位磁石が埋め込まれているという念の入った「使いどころねぇよ!」っぷり。
あまりワーイ!というテンションになれなかったわたしに母がダメ押し。
「これ方角まで解るのよ!便利よね!」
そこプッシュしちゃうんだ!?
鉛筆を削る機能と方角を知る機能が重ねて必要な事態って何?遭難して遺書を書くとかか?