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夏の間は素足で居たいし、足捌きも格別だし、サンダルばかり履いている。
と いってもグラディエーターだのコーンヒールだのウェッジソールだの呪文さながらに美々しく洒落たものではなく、ビーチサンダルに毛がはえたよーな、つまりはほんとに日常感あふるる「サンダル」。しかしそうなるとどうしても爪先が見えてしまうのは自明の理で、足の爪は汚れやすいし、汚れたら人目につく場所でもあるし、こればかりは不精を返上してペディキュアをすることにしている。「おしゃれ」というよりは「清潔感」のため。
らくなんだよね 足指ネイルは。手の指にくらべて塗りやすいし、乾かす間に何かできるし。
そんなわけでさまざま塗り替えては遊んでいる。今は、先日職場でもらった黄色ラメの色、すてきにおいしそうなカキ氷のレモンイエローを塗っている。見るたびにカキ氷を食べたくなる。夏色。
最近は、二歳になる姪っ子が、たびたび色が変わるわたしの足指が気になるらしく、会うたびにつつきにくるのも面白い。(もっとも姉は、「足なんて触っちゃ汚いでしょ」と眉をしかめているが)。
*
高温多湿地域に住まう日本人は、もともと素足感覚を重視した履物ばかり履いていた。
足の大部分が露出する下駄や、足半(あしなか)と呼ばれる半分しかないわらじのようなものなど。冬だって足袋一足、一説によれば、「おいらん」なんて、その小さい爪先を見せるのが粋だってんで、雪の中でも裸足だったらしいね?
いわゆる幕末明治の「お雇い外国人」から文明開花まで、西洋の服装風俗でいちばんこまったのが、履物だってね。日本で一番最初の靴屋は横浜の店だったとか。それも、作りつけていない「かかと」部分から壊れていったらしい。
・・・・・・・・そんな無理にまねするから、だから日本人は、五人にひとりが水虫、とか言われるくらい、水虫患者が多いんだよ。
ってちょっと思った。
姪っ子のAが二歳になり、今現在姉の腹に居る第二子についてもその存在を理解しているようで、誰かれ構わずお腹を指しては
「おなか、あかちゃん、いる??」
などと尋ねている。そこでわたしがAのお腹を指して、
「Aちゃんはー、おなか、赤ちゃん居るの??」
と尋ねてやると、嬉しそうに笑いながら
「いなーい!」
と言う。幼児ながら、なんとなく事情がわかっているらしいと思うと、ちょっと面白い。
これがもう少し大きくなったら「赤ちゃんってどうやってできるの?」とか質問しだして困るんだろーなー。
*
山岸涼子の漫画に、「子どもなんてぞっとする ああもなりたくなかった こうもなりたくなかったという自分の成長をもう一度見せつけられるのよ」みたいな台詞があって、怖いことを言うなあと思った。
わたしには、小さい頃から今に至るまで苦しんでいる、そのために一度ならず「死んじゃおうかなー」と考えたことのある持病があって、これは遺伝的に受け継がれてゆく可能性が高いそうだ。なのでわたしは十代のころから「自分は出産することはたぶんないんだろうなあ」と漠然と思っている、これは決意っていうよりもっと曖昧な、なんていうか「呪い」のようなものなのだけれども。
子どもを産んだらね、その子ども自身が「呪い」そのもののような。そんなわけないけど、そういうふうに考えてしまうんだ、その考えから逃れられないんだな。おお、「呪い」っぽい。
まあ、いずれにせよ子どもは親のものではないし、おぎゃあとこの世に生まれちまったなら、それ以降の苦しみも悲しみも、全て子どものものだ。
わたしだってそうだった。
うちの近所に、二車線しかない小さな自動車道だが、駅周辺&国道に接続するためにいつも大変に混雑する通りがある。
その通りの道の脇に、「ドライブホイ!」という看板があることに気付いたのはmだった。
m「あの看板気になるわ~」
いわく、件の「ドライブホイ!」の看板の下には焼き鳥(?)の屋台があり、渋滞で動かない車のウインドウから直に注文を受けて「ホイ!」と渡すのだということ。
m「ドライブスルーならぬドライブホイ!ってわけか……」
爆 笑。
ネーミングセンス無さすぎ、だがそこが良い。
でもほんとに行きかう車が注文してるんだよ。NYの大混雑の新聞売りみたいだな、すげーな、って思った。