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ままならないことの大半は私自身に原因があるんだけど。
こうなると段々不安定になってくるのが自分でもわかるんだな。具体的に言えばカンが鋭くなる、出先で知り合いに遭遇する率が高くなる、占い師・宗教関係の人間にやたら声をかけられやすくなる、道も聞かれやすくなる…あたし不安定であればあるほど、そういう、なんていうの、感覚が研ぎ澄まされてゆくんだよね。今宝くじ買えば当たるかなあ?ってくらい…
これを職探しに応用したい。もう最終面接で落とされるのはやめにしてもらいたい。いや、ほんと、こんだけ最終まで行って落とされる人間も珍しいと思うよ!落とすならもっとダメージの少ないときにしてマジで…
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で 最近精神病理の本など読んで気を落ち着けている、自分を分類する作業は実に気分が落ち着く。
人間の四大ストレス解消法は雑談、買い物、喫煙、酒らしい。人によって依存の度合いは異なるけどやっぱ一番重要なのは他人と会話することらしいんだな。やっぱりね、とめっちゃGに感謝した。
おフランス帰りのおとーとがやたらおフランス至上主義的な発言をするようになっておもしろい。留学なんかすると大抵はその国を大好きになるか大嫌いになるか分かれるもんだけどあそこまで染まるのはある意味すげえ。でもここは日本だから蝋燭を部屋の中で灯すのはやめて。フランスと違って紙と木でできてるお家だから。燃えるから。危ないから。
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月曜日に意を決して、去年聴講させてもらってたH大ゼミへ行ってきた。教授に何度かメール出したんだけど届いてなかったみたいで、これ以上本を返すタイミングがずれこむと一生返却できなくなりそうだったから。教授のご自宅からお借りした本だったので本来ならご自宅まで持っていかねばならないのだろうが仏のようなM先生は「いいよ、今日は車だから」と受け取ってくださった…ルピシアで紅茶のセットを添えて御礼申し上げたら飲み会に誘っても下さったけど、別件の約束があったのでやめといた。
別件とゆっても同じH大の院生、去年このゼミで知り合った子と会ったんだけど。今マスター二年目、一年前のあたしと似たようなこと(論文のテーマがきまらない・就職の不安など)言ってて、うわあなんかちょうデジャヴ!って思ってとにかく励ましておいた。どうにもならないと思ったところがスタートだから。そんで、この先どうにもならないことばかりが増えていくから。それが人生だから。あんまり励ましになってないと言われたがその通りだと自分でも思う。
北海道出身の子で、二月の網走流氷ツアーの話したらハラ抱えて「ありえねえ!」ってコメントもらった。うんあたし北海道ナメてた。六月の終わりにいったん帰省するらしく、行ったら泊めてくれるってゆってて正直ちょう惹かれている。いきたいなー。
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火曜日は姉がベンツを知人から安値で譲り受けたとゆうので乗せてもらった。銀鼠色でしかくい。←感想
思ったより乗り心地は良くなかったな。北の車だから冷房は弱いんだって。譲り受けたときの話がすごくて、助手席に花束が置いてあったんだって。粋だよね!
自分の車ほしーなー。
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水曜日の午前中におとーとがフランスから帰ってきやがったがあたしはMと待ち合わせて遅くまで話し込んでいたので何があったのかは知らない、が、さっそくいろんな問題を家庭内に撒いたらしく母が愚痴をこぼしていた。弟の被害者は主に母なのだけど母が傷つくと自動的にあたしに矛先が向いてくるのでやはり煩わしい。フランス語はかなり喋れるようになったとゆうので行った甲斐はあったんだろう。実際語学やるなら留学が一番手っ取り早い、生命・生活に関わる問題だからね。
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昨日Mと話していて久々に国際関係論とかに興味が出てきたのでウォーラーステインとかE・トッドやサイードなんかを探してみたけど駅ビルの本屋にゃ無かった…そんでふらふらしててドゥルーズとガタリのアンチオイディプスなんか買ってしまった、いずれ買おうと思ってたからいいんだけど…『王の二つの身体』も五年越しくらいに欲しいと思い続けている、文庫で二冊三千円は、でも、ちょっとヒく。ハードカバーだと五千円越すのは知ってるけど、ああ、欲しい本がいっぱいあるなあ。
E・トッドの新ヨーロッパ大全を読んでるらしく、面白い話をいっぱい聞いた。マルクス主義で解決しないものを家族形態で説明する…か。学部時代にちょこっとやったけどもののみごとに忘れていた、新ヨーロッパ大全ほしい。サルコジの政策話やらCPE、ド・ヴィルパン首相の転落話なんかもすごい面白かったなー。
フランスって伝統的にアルバイトっていうものがなくて、正社員って言う雇用形態しかないんだって。そんで保障がすごいしっかりしてる、CPEは26以下の雇用後二年未満の社員を理由なく解雇することができるっていう法で問題になったけど、それもちゃんと失業手当が相当つくんだって。日本よりよっぽどまとも、ってMはゆってた。結局撤回されたけど、やっぱ正社員優遇がフランスの伝統だ!っていう意識があるらしい。フランスってそういう…フランス人意識っていうか、ある意味パトリオットな考えが強いんだなあ、って思っちゃう。
デモっていうのが抵抗の意思表示だっていう話とか。今の日本では意思表示すらしない。
一部のエリートが政治をする寡頭政治、普通選挙の中立化問題なんかが問題になってるらしいがコレ今の日本そのものじゃねえ?って話もうなずけた、右も左も無い、選択の余地が無い選挙。
そんで話は改憲論まで転がって、憲法改正案の反対論賛成論こもごも、含めて集団自衛権の問題とか…
Mは基本的に右より…つうか日本大好きなのだけど、ちゃんと左の本も読み込んでて偏った発言はしないから、あたしみたいな無知なノンポリにとっては大変勉強になった。どういうことが起きているか は分かっても、どうして・どこが・どのように問題か という部分について、昨今のマスコミはあまり深く突っ込まないので、たまにMの話を聞くと目からウロコの落ちる思い。
「格差社会っていうけど日本にゃアメリカや途上国のようなあからさまなスラムはねえし毎日のように餓死者もでねえ、結局日本はまだまだ豊かな社会で、そん中の格差なんてたいしたことねえぜ」 ←格差批判
うーん だからこそこれ以上格差を広げないよう・って予防策を講じればいいんじゃねえの、って思ったけどこの辺まったく不案内なので言及は避けておく。
ま 結局 豊かな社会に争いは起きないってこと・・・
最後は宗教論で〆。喫茶店二件はしごして6時間近くだべってた、つかれた。
ここんとこ一日3冊以上読んでるので感想書くのがおっつかない、ていうか めんどくさい。とりあえず走り書きでもメモをとどめるようにはしたけどそのメモが見当たらないというていたらく。これから本は月締めで一気に上げようかとか、月ごとに作家を決めて読み込むことにしようかとか、いろいろ考えている。
あたしの読書は、常に平行して二冊以上の系統の違う本を同時に読む というやり方なので、傍から見ると実にとらえどころが無いらしい。組み合わせはその都度変わるけど今の傾向は、仏典・中国古典+推理モノ+哲学やら社会学や歴史なんかの学術系、を合わせてる。常に読みかけの本が二冊以上ある状態で無いと落ち着かないし、まだ読みきってない本が傍らにないと安心できないんだな。
長くてよみづらい本の合間に軽く読める本を配置するととても、気分転換になる。
こういう本の読み方をしてる人を他にきかなかったんだけど、この前新聞で読んだ財界のおっさんが似たような読書法をしてるとゆっていたので少し、安心した。
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そんなわけで本の感想を書いてたら日常に言及する時間が全然無いんだけど・相変わらずいろいろ動いてはいます、とりあえず次辺りは先週行ってきた横須賀の話をしたい。
あああそれにしても時間が足りない、本読みたい、もっと読みたい、人間はもともと嚥下という動作はできない、幼い頃の訓練によって何かを飲みくだすことができるようになる・その動きを覚える・のだけど、それは喉に何かが通過することを「快感」として捉える作用が働くからだってきいたけど、あたしの場合なにかまかり間違って眼球に快感を感じる機能が備わってしまって、文字を読むたびに快感を味わうようになってしまったんではないかとか思う。いや眼球ったってバタイユは関係ないよ、視角からくるエロスは脳に接続され意識を刺激するけどあたしの場合は眼という身体器官が文字の刺激によってダイレクトに作用をおこすんだって話。
仏典は味わい深い。
それにつけても人生とは闇と闇の狭間にある闇なのだと今日実家の部屋を整理していて思った。なんというか自分がいかにどうしようもない存在だったのかよく理解できてしまって泣けた。自分はけして他人から愛されるほうではないということは自覚しているのだけれど、自分で自分への愛想が尽きそうで困っている。過去が牙を剥いて押し寄せてくるのに逃れられない。
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誰かに対して誠実であろうとすればするほど傷つけてしまうので、最近はもういっそはじめから全て嘘をつくことにしているのだけれどそれもうまくゆかない、考えてみるとあたしは昔から嘘をつくのが下手だった。嘘をつくのがうまい人は、自分でその嘘を信じ込んでしまうらしいよね。だから罪悪感も無いのだろうなあといつも軽やかに嘘をつく彼女を観ていて思う。軽やかに鮮やかに人を抉る。羨ましいとは思わない。
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こつんこつん、という音で目が覚めたら雹が降り始めたとこだった。雨よりも硬く雪よりも乾いたものが後からあとから絶え間なく降りかかるのを呆然として観ていた。後で庭に出てみたら、咲き初めの薔薇が何本かやられてしまっていた。丹精込めたデイライト、クリーム色の花弁のふちがほんのり紅く色づいて香るのがお気に入りだったのに。玄関先のジャスミンは、うちへ入る路地を曲がった瞬間から匂いがわかるほど。木香薔薇のアーチはもうすぐ盛りを迎える予定。ちょっとしたローゼン・ガルデンではある。