[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
とりあえず「CO2××パーセント削減!」とかゆってみたがすげーブーイングされたらしい。
ストレスでもあるのか??
*
さほど親しくもなかった同級生と、二十年ぶりに出くわす。なんとなくお茶でも、ということになるが、あいにくそこはいかがわしい類いの店しかない繁華街で、わたしたちは仕方なくニューハーフ喫茶へゆく。ウェイター(ウェイトレス?)は居ない。部屋の隅に飴色のテーブルがあり、ちんまりとした電話が乗っているだけだ。客はここから電話をかけ、注文するらしい。メニューには最初から最後までコーヒーしかなく、それも200種類もあるので、何がどんな飲み物かよくわからない。わたしはルラという不思議な名の飲み物を選んだ。やがて黒く泡だった液体がなみなみと注がれた透明なグラスが、ちんと音を立ててテーブルに置かれる……。
*
親父がヘリコプターの免許を取ったので、家族旅行に行こうと言う。そこで家族皆でヘリに乗りこむが、何故かヘリは空を飛ばずに高速道路をひた走ってゆく。
道は東京湾アクアラインを抜け、はるかな洋上に伸び、南極までも続いているようだ。
深く青い海を覗くと、たくさんの魚がゆらめいているのが見えた。
*
あとは、
夜の学校に忘れ物を取りに行ったら二階廊下の突き当たりに未来へ繋がるトンネルを見つける夢
とか。
突然ぐらぐらと列車が大きく揺れ出した。いつの間にかレールが消え、車輪は宙をからまわっている。
「倒れるね」
「倒れるよ」
私たちは笑いながら列車を飛び降り、やわらかな草の上に着地する。
ぶらぶらと遠回りしながら歩いていると、姉が突然「あ」と立ち止まった。
「ここ、死んだ友達の家」
窪地になったその廃墟を覗きこみ、ぼうぼうに伸びきった植物を手折る姉。
そこに鉦を鳴らして葬式の列がやって来る。廃墟の中にぽいと放り投げられた新聞紙の包みのなか、無造作にくるまれた赤ん坊の死体と目が合った。
一
裁判にかけられる。
なんでもわたしはガラスの灰皿で友人に殴りかかり、殺そうとしたのだそうだ。そんなことをした覚えは全くなかったが、しかし、優秀な弁護士君は言った。
「なあに大丈夫、楽勝ですよ。あなたはいささか逆上していたのです。何もかも忘れているというのがその証ですよ、つまり心身喪失というやつですな。それというのも相手があなたをけしかけたんですから……」
いかにも親しげに、父親が子供をなだめるように肩を軽く叩きながら、彼は、裁判の次第を事細かに教えてくれた。あらかじめ台本を渡されたようなものだった。
だがしかしなぜそんな必要があるのか、罪を犯したのなら償いたいと、強く願いながらもわたしは言い出せなかった。わたしには、犯した覚えもない罪を背負う勇気はなかった。
心のなかの醜い思いを忘れるために、つとめて裁判の形式に沿おうとして、わたしは、裁判には何を着ていけばよいのか、最初に踏み出す足は右か左か、などつまらぬことをいつまでも尋ねた。
いよいよ当日、私の裁判はいつまで経ってもわたし始まる様子がない。前に行われている裁判がひどく長引いている。というのも、寸劇のような状況再現が絶えず行われていたからだ。それは保険金殺人の裁判で、被告の女は黒いブラウスに金鎖のネックレスという出で立ち、彼女は主役めいて華々しい存在感を放っていた。
「ことによると、今日私たちの裁判は行われないかもしれんな」
と 弁護士君が重々しく言った。私は遠く傍聴席からそのものものしい舞台を眺め、ともかくも今夜は安心して眠れそうだと、ひそかにためいきをついた。
*
二
学校には妖精が住んでいる。
彼らに会うには、朝礼が終わって授業が始まるまでの間、教室の隅で飼っている兎を檻から出せばいい。まっしろな兎はやがて綺麗な毛並みの馬に変わり、わたしを優しく背中に乗せてくれる。
駆けてゆくと、廊下はいつのまにか草原に変わる。太陽のひかりを浴びて、妖精王の少年が宴会を催している。杯になみなみと入っているのはあたたかなミルクだ。
律儀で器用な小人が、野に咲く花のアクセサリーを作っている。かれらは特別に調合した薬を花にふりかけ、鉄板に乗せると、かまどの中に入れるのだ。まるでパンを焼くように簡単に鋳造した百合の首飾りを、わたしはしげしげと眺める……。
*
三
何だかよく解らないが、試験を受けている。
試験場は高原にあったが、その牧歌的な風景にはおよそ似つかわしくない無機質な建物で、おまけに真っ白なものだから、しばしば霧に巻かれて、ステルス要塞のようだ。
試験官の点呼を受けながら、わたしは漠然と「これはスパイの試験なのだな」と思っている。
わたしと共に試験を受けるのはKちゃんだ。彼女は大変優秀な成績で次々に試験をクリアしていったが、わたしは落第ばかりだった。例えばわたしは罠でいっぱいの青白い洞窟迷路を抜けなければならなかったが、しかし、ここに罠があると思うと、その障害に引っ掛からずにいられないのだ。
そうして長いことかかってやっとこの洞窟を抜け出すと、外には桜の花が満開に咲いていた。わたしは、杏仁豆腐を食べながら、桜の美しさに魅入っていた。
それは1メートルほどの白いロープだが、ブランコのように腰掛けると、空を飛ぶことができる。
わたしは飛ぶ、桃色にけぶる砂漠を越え、マッチ箱のような家々を見下ろし、風を切って。
わたしが空を飛んでいると、透明な巨人がついてくる。わたしたちはくちもきかずただ街の高台を目指した。その丘の上には百合の花がほころんだような形のビルディングがあり、その七階では、ケーキの食べ放題が催されているのだ。
だが、巨人はおおきすぎてビルの中には入れない。
わたしは、巨人のために、数十種類もあるチョコレートケーキをひたすら包みはじめた・・・・・
*
空を飛んでケーキ食べ放題に行くって。。
魔法の縄、砂漠、巨人(魔人)がそろっているのに、肝心のオチの部分でいやに現実的だな、と、目覚めてからひとしきり笑った。アラビヤンナイトになりそこねた。
でも、ケーキ食べ放題っていうのも女の子の夢らしくて、それはそれでいいか、とも思った。
起きてすぐ、夢を見ていたのだと悟ったが、怒りの感情ばかりが強烈で夢の内容はかえって薄れていた。それはひどく他愛ない裏切りの夢だったのだが、
が、この、身体中が煮えくりかえるような怒り、憤激、瞋恚。
凄まじい憤怒に、起きてからしばらくの間はくらくらと目眩が止まらず、寝台にうつ伏せていた。
実はこうしていても、ともすると怒りが込み上げそうになっている。ただただ叫びたい、暴れたいという衝動が蘇りそうで、つまりは興奮しているのだ、私は夢の中でひたすらに叫び、泣き、暴れていた。現実にだってあんなふうに心から他者に怒り(ほとんど憎悪に似た、)を覚えたことはないというのに。
*
怒る夢は「無意識のストレス」、また、怒りのあまり何らかの行動に出る夢は、「夢主に問題解決能力が備わっている暗示」らしい。
心あたりがないでもないあたりが恐ろしい。