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ゆめ か うつつ か
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非喫煙者の弟は、とにかく喫煙者に厳しい。

「吸う人の心理が全くわからない。もともと健康な体なのに、わざわざ自分から不健康になるって神経が信じられないし、そんなものに依存しなきゃならない人間なんて意志が弱い。早死にして当然」、くらいは言う。

その通りかもしれないが、でも嗜好品って大概そんなもんじゃないの。甘いもの好きや酒好き、油分や塩分好きみたいなもんでさあ。最近ハンガリーでポテトチップスに税金かかったよね、酒や砂糖なんてもろに中毒性あるし。

要するにタバコの最大の問題は、煙を出して周囲を巻き込むことだ。その点において自分ひとりの問題じゃないということを、喫煙者は弁えるべきだし、逆に非喫煙者はそこを弁え気をつけて喫煙している人を蔑視・攻撃してはいけないと思う。

わたしは今は喫煙者ではないけど、たしなみはある。試してみたがそこまでの愛着を持てずに止めただけだ。ちょうどタバコ全盛期から衰退期に向かうころ、喫煙の経験があってよかったと思う。喫煙についての「当たり前」がまるごと入れ替わるって、なかなか興味深い現象だったよ。つまりタバコは嗜好品のひとつ、はやりすたりでそれ以上でも以下でもない。たかだか百年ちょっと前、イギリスでは阿片が合法でゲイは投獄、日本でも仇討ちの殺人は合法だが浮気は姦通罪だった。趣味嗜好、常識非常識は生まれた時代に大きく左右される。

ちなみに、嗅ぎタバコなら煙は出ないしいいんじゃん?と思ったが、しかしそうすると「煙ヲ喫スル」ことにならないか。

煙がゆらゆらしてるのを見るのは楽しいし面白い。リフレッシュ効果もあるとは思う。この際タバコは思いきって有害物質を取り除いて、フルーツや薄荷の匂いがするだけの、極めて健康的なだけの嗜好品になったらいい。アブサン酒みたいにいったん禁止されたけど改良されて解禁されたものもあるしね。







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「レディ」という言葉はもともと「貴婦人」「淑女」という意味なのに、日本では歪められ、否定的なニュアンスになっているような気がする。

「レディコミ」(レディスコミック)といえば下世話で過激な漫画雑誌だし、女子のみの暴走族は「レディース」という。スチュワーデスも看護婦も女教師もNGワードな昨今において、ここまで堂々と「性差」を前に出してくる団体もそうそう、無いよね。

しかし「OL」(オフィス・レディ)は、根強く残っているなあ。戦後にかけて、働く女子は「BG」(ビジネス・ガール)と呼ばれたころもあったという。この「OL」と「BG」、働く女性の名称を巡った論争もあったらしいが、今はもうそのすべてが歴史の彼方。

個人的には レディって称号、素敵だと思う。なんたって「ロード」に対する「レディ」だもんね。レディ・グウィネヴァーはアーサー王の妻、ああそれなら湖の貴婦人でもいいな。神話的圧倒的絶対的優美。







ゲーム業界が不振だそうで。

携帯市場がスマホに席巻されるにつれ、手軽にダウンロードして遊べる携帯ゲームに人気が集中しているということらしい。ゲームを趣味とする「趣味人」からしたら邪道かもしれないが、暇つぶしのためのゲームなら、常に持ち歩く携帯は格好のツールだろう。ユーザーをそちらに奪われたゲーム業界が振るわなくなるのも道理だ。ある分野が発達すると、他方は廃れてゆく。

いろいろ集約されつつあるなあ、と思う。音楽を聴いたりテレビやゲームのための娯楽機器と、電話やメールなど連絡を取るための通信機器。そうして淘汰されてより必要なものだけが残ってゆくとしたら、それはいいことなのか。

道具は常にそうして進化淘汰されゆくが、そろそろ使う「人間」の側の進化淘汰が始まってんじゃねーのかと思うとそらおそろしい。

なんだかんだでクラシックのコンサートは消えないし紙の本もまだ当分は消えないだろう、紙なんて発明されて二千年弱、業界トップだったんだから。あと数百年経って、一体どういう道具・文化が残ってるか見てみたい気もする。








国立近代美術館の企画展、「ぬぐ絵画」を観てきた。会期終了ギリギリになってようやく早起き成功。

日本近代絵画史における裸体表現を考えるというコンセプトの展覧会。男性の観客が多いような気がするのは気のせいか。

西欧にはギリシャ以来の裸体讚美の伝統があったが、そういう伝統の無い日本では裸はワイセツとして官憲に取り締まられた、という二項対立の図式が提示してあって、分かりやすいけどちょっと簡単すぎじゃねーの?って思った。

確かに日本は中華の儒教的倫理観に影響されてた、でもそれって江戸期の武士階級の話で、江戸時代の庶民は混浴が当たり前だったし明治期だってその気風は残っていた。『伊豆の踊り子』でも少女が行きずりの男に恥ずかしげもなく全裸で手を振るシーンがあったし、そのころの日本は洋装でなく着物を着てたから、真夏なんてほぼ裸体に近い格好のはず。西欧と違って日本は湿気の多い亜熱帯だからね。

つまり、一部知識階級はともかく日本は元々裸には寛容な国だった。それが、日本に教育(知識階級の東洋倫理)が普及するにつれ「裸はワイセツ」という認識が出来ていったという前提じゃないんかい、と。

そうすると実は日本には

●裸体を隠すべきもの、ワイセツと捉える東洋的文化教養

●裸体を讚美する西洋的価値観

●裸体は当たり前のものでワイセツでもなければ美でもないという態度

の三つがあって、この三つめが実はいちばん日本人にとっては自然だったんじゃないかなあ、とか考えた。

ま、そんなつまらない話はともかく、近代美術館、よかったです。企画展のお金で+常設展+工芸館も見られるから時間はたっぷり取ったほうがよいかも。見応えあるよ!






不惑を迎えられたTさんに、ロシア料理をご馳走になった。誕生日のひとにごちそうになるってお前。。壺焼きボルシチュー最高!



とはいえ実はあの鮮やかすぎる桃色のスープはいささかぎょっとする。確かビートっていう赤カブの色だっけ。うちで作るときはトマトで代用してるけど、本場のはどうやって作るんだろ、と調べてみたら、作り方とは全く関係ないけど面白いことがわかった。

ベートーベンって、「ビート農家」って意味なんだって。

……カブ農家!?
















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